活字中毒な日記、また現在進行中の小説(二次創作)を一部公開。
東山彰良『ラム&コーク』
今回は東山彰良さんの3作目の感想です。これにて東山さんの現行のオリジナル作品は読破。寂しい〜っ。

ラム&コーク ラム&コーク
東山 彰良 (2004/10/15)
宝島社
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礼は二年半の刑務所暮らしの後、薄給で実家の商売を手伝っていた。それはかつて祖父が借金のかたにとりあげたという墓石屋だ。その墓石屋が本格的に中国市場進出をする事になり、礼は父親に言われ、異母兄弟で元ホストの冴と共に、冴の幼馴染みで中国語教師である翔子の元で中国語を習うことになった。しかしその初めての授業の場に、ナイフを持った闖入者が現れ?!

面白かったです! 最後の1ページまでドキドキさせてくれました。アジアンノワールやクライムノベルのファンならば「蛇頭」や「元公安」「謎の殺し屋」はお馴染みのテーマ。この物語はそんな奴らが一挙に登場するお話。主人公サイドも一人は前科ありのガテン系。もう一人は腕に千手観音を彫った元ホストと、とにかく一癖も二癖もある奴ら。そんな話が面白くないわけない!

個人的には殺し屋3兄弟の一人クリス・淳也・キーナーがお気に入り。うぎゃあ! か、かっこいい! 何でそんなにかっこいいんだ!! もし東山さんにリクエストが出来るのならば、彼をメインにした話を切に希望したいっ!! それくらい惚れましたぁ!! ああ、私もクリスにメールしたい。<RUM&COKE,PLEASE>って。もちろんターゲットはワ、タ、シ♪(アイタタ)
 
話を戻しまして……とにかくこれは、そんな風にエピソードを一つ一つ楽しみたい作品ですね。とにかく登場人物たちが活き活きしている。礼と冴のやり取り、礼の淡い恋心、そして殺し屋クリスとの友情。また一方で、残虐なのにどこかコミカルな悪役二人組!(これは東山さんの定番ですね!)
ストーリーの展開自体は、確かにストレート過ぎるかな。だけど登場人物たちの酒脱な会話とお馴染みのジョークで退屈させない。だからついつい見入ってしまう。正にそんなハリウッド映画的な作品でした。ラストもハリウッド的でしたし。ショコラさんグッジョブ(笑)

ところで東山さんは、かつて警察や入管の通訳として中国人犯罪者たちとリアルに接してきた経歴をお持ちのようで。だからかな、東山さんの作品に出てくる中国人悪党どもは、妙に人間臭く親近感があって感情移入しやすい。それは東山さんが彼等をよくあるステレオタイプの悪役として扱わずに、喜怒哀楽のある人間として描いているからなんではないだろうか。だからラストは悲しかったよ。林さーん(泣)


最後に今回印象に残った箇所を。

信念がないから迷う。迷うことを抜け目のなさと勘違いして、迷いに迷う。
そうしているうちに機を逸し、ようやく伸るか反るかの勝負に出るころには、あらかた負けがきまってしまっているのだ。(東山彰良『ラム&コーク』より)

んー、だよねぇ。耳いてぇ(><)
酒を飲んだ気分になる酒の飲み方。



よっしゃー、今月の仕事も何とか一段落したぁ! そんな訳で今夜は楽しみにしておいたジョニーウォーカーのグリーンラベルを開封。グレーンウイスキーをブレンドする前のいわゆるモルトって奴?
飲んだ感想……あれ、何となく物足りない。香りがゆるい。このまえ飲んだブルーラベルの方が断然うまかったぞ。やっぱブレンドはブレンドで飲めって事か(汗)

深夜、息子も旦那も寝た後に一人ウイスキーを飲みながらの読書。私にとってこれに勝るストレス発散は今のところありません。そんな時、アル中をテーマにした本を読むのもおつです。お勧めは中島らも『今夜、すべてのバーで』。らもさんの本は他にも『アマニタパンセリナ』とか、『明るい悩み相談』とか覚えてるな。小説も読んだはずなんだけど、覚えてねえ(汗)

そーいえば昔良くいった横須賀のバーでは、ビールをチェイサーにストレートウイスキーをガンガン飲んでました。常連の何人かには、マジでアル中だと思われていた……。
バイトしてたバーのマスターも、私の飲み方はアル中になりやすいって。ぎゃあ!

大酒飲みでも、食事を楽しみながら酒を飲む人は平気みたいですね。私は逆に早く飯食って、さっさと酒に移りたい派。飲んでる時はあんまり食べたくない。タバコだけ。そーゆーのすごく駄目みたいです。

だから飲み会に誘われた時は、私的には二件目に流れてからが「本格的に飲むぞ!」って感じだったり。だって皆ビールとか酎ハイ飲んでる中で、いきなり一人ウイスキー傾ける女なんて嫌でしょ(笑)

お互いにそういう嗜好が分かってるツレは楽ですね。かつてある親友とは、まずタイ料理屋でビール一杯ほどで食事を済ませてから、16号沿いにあるアイリッシュバーに移動。そこでギネスを飲み、3件目の日本人経営の馴染みのバーに移動。というパターンが出来上がってました。私にはそれが一番、酒を飲んだ気分になる飲み方でした。

そんなツレがワーホリで行ってたオーストラリアから帰ってきたって! 来月、そいつと久々に地元で飲み明かす予定。二年ぶりかな?! 会うのめっちゃ楽しみです。それでふと思い立ち、酒の話なんぞしてみました。

さてさて、それではウイスキーちびりながら小説UP準備です〜。

東山彰良『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』
今日は久々に感想文。東山さんシリーズ5回目。最新作の『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』です。

イッツ・オンリー・ロックンロール イッツ・オンリー・ロックンロール
東山 彰良 (2007/07)
光文社
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実力はあるが運がない。そんな売れないロックバンド『RAW MINDS』。メンバーはギタリストの青木満。ドラマーの典男。そして刑務所帰りのベーシストべっさん。
3人はべっさんが出所したのを機に活動再開と意気込むものの、契約しているインディーズレーベルにも見放され、先の見通しがまったく立たない状態。
そんな折、巷を騒がせている連続保健所爆破犯人の持ち物から『RAW MINDS』のCDが発見され、マスコミは突如『RAW MINDS』に注目を浴びせる。満はこれがチャンスとばかりに『RAW MINDS』を売り込もうとするが?


今回はいつものクライムノベルとは違って、下積みの長過ぎたあるロックバンドの栄枯盛衰のお話。というか、そのメンバー青木満の人生って感じかな。
派手なアクションやどきどきのサスペンスは無いものの、手に汗握る青春小説とでもいいましょうか、これまでの作品と同様に疾走感は健在。読み出したら止まらなくなりました。

いい話でした。彼等のように夢を追えず、それを諦めた経験がある人間には非常に切ないけれど……。それに、まだまだ物欲旺盛な私には、最後の満の悟りの境地を実感するのも難しいけどね(笑)
作中で印象に残った言葉は「愛着は愛ではない事を、おれは知っている」「本当の人生は夢を捨て、妥協を覚えたところから始まる」かな。リアルに身に沁みる言葉ですね。これを実感した事があるかないかが、大人と子供の境界線なのでは?

あとは多少ネタばれだけど、最後までべっさんが死なずにいたのも嬉しい。病死というエピソードで安いお涙頂戴にしない所が東山さんらしい。
それと巻末の『ME AND THE DEVIL BLUES』がめっちゃ気になりました。あれはナニ? 後書きのようなもの? それともミチルのその後なの??

最後になりますが、これはクライムノベルや露悪傾向の強い作品だと敬遠してしまう方にもお勧め! 是非、東山さんワールドに浸ってみて下さい。ちょっと音楽的にマニアックだけど、それが分からなくても雰囲気とストーリーだけで、十分楽しめます。

さて、次はやっと手に入った3作目『ラム&コーク』に取りかかります。これはまた楽しそうなクライムノベルですよ! 今からわくわくです。本の装丁もかっこいいの♪

性格バトン!
今日、街中の本屋にて東山彰良さんの新刊『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』をゲットして来ました。ミステリーの新刊コーナーを血眼になって探しても見つからず、店員の人に訪ねたら一般文芸のコーナーにありました。あら、今回はクライムノベルじゃないのか。ネット注文していた『ラム&コーク』も発送されたとメールがあったし……へへへー、嬉しいな♪

んで『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』、今は仕事が忙しいので落ち着いてからゆっくりと思ってたのですが、少しだけ少しだけとページを捲り、すでに三分の二まで読んでしまい、今この時間って……アレ? とにかくそれくらいに面白いです。ワクワクドキドキと違いますが、また心を抉るんだよなぁ今回の話は!
さあーて、今から仕事です。今夜はおそらく寝れないでしょうな(T T)

と、その前に脳みそのウォーミングアップで、mdk様に頂いたバトンにお答え!
2つあるので、もう一つはまた後ほど♪
楽しかったです。mdk様、ありがとうございました!



■自分で思う性格
いい加減でお調子者。後先考えずに行動する。刹那主義、その場限りの快楽に弱い。

■人に言われる事
私を良く知っている人間曰く、同上。

■男女関係なく友達の理想
独りでいる時と同じように自然体で過ごせ、かつ独りでいる時には得ることの出来ない充足感をもたらしてくれる。今んとこ、そーゆーツレばっかです。幸せだなぁ〜。

■好きな異性の理想
WILD&COOL、そしてSEXY。若くてもオヤジでも、ちょいワルで。
理想はフェイタン、最近はすこーし六道骸も?(ちょいワルっつか、どっちも極悪じゃん!!)

■最近言われて嬉しかった事
「口説いて良い?」

■バトンの送り主の顔は見たことある?
残念ながら無い! 一度お会いしてみたいなぁ。

■送り主の印象は?
抱いているイメージは篠原涼子。仕事が出来る大人の女。下らない悩みをぶつけて、心から怒られてみたーい!! そんなアネゴ的雰囲気です。 

■次に回す人(思い浮かんだ人に適当にどうぞ)
毎度のアンカーで。やってみたい方がいましたら是非ドーゾ!

バトン♪

今日はみさと様から頂いたバトンにお答え!
ありがとうございます。楽しかったです〜♪

◆一回ギュッて抱き締められるか、100回「好き」ッて言われるかどっちがいい?
──抱きしめて下さい。
◆電話で話すか、メールで話すかどっちがいい?
──声を聞かせて下さい。
◆会いにきてもらうか、会いに行くどっちがいい?
──自分で会いに行かずにはいられない! いつもそんな恋をしていたい!
◆彼氏・彼女とは結婚したいと思う派?
──既婚者的意見を正直に言えば、恋愛には結婚ってとても不自由です。
◆彼女・彼氏の親に会いたい派?
──出来ればNO。恋人時代から、家族ぐるみの付き合いって面倒い(汗)
◆彼氏、彼女とは手を繋ぎたい派?
──うん。というか、腕絡めて肩組んで腰抱いてv
◆彼氏、彼女とはプリ撮りたい派?
──うん。途中で抱き合ったりキスとかしちゃったりしてv
◆彼氏、彼女の部屋に行きたい派?
──行きたーい! 私生活って見たいー!
◆ズバリあなたの好みはどんな人?
──その都度で色々ですが、あえていえば肉体重視(うわ)
アレの相性とかじゃなく「いい体してんな〜」って感じさせる男が好きです。
◆その人はあなたのお母さんに似てる?
──いやあ、似てないね。
◆あなたの焼きもち度は何%くらい?
──相手には見せないけど、かなり嫉妬深いです。
◆好きな人とおそろを買うとしたら何がいい?
──シルバーの指輪か、やっぱ時計かな。
◆好きな色は?
──オレンジ。
◆嫌いな色は?
──うーん。別に無いなぁ。
◆携帯の色は?
──オレンジ×ブラックな感じ。
◆あなたの心の色は?
──真っ黒でしょ(笑)
◆回してくれた人の心の色は?
──何となく、水色っぽいかなぁ。
◆次の6つの色に合う人をそれぞれ選んでバトンを回して下さい。
──ごめん、アンカー。回す人いないんだもーん(><)

さてさて、なかなかにビッチな回答を並べた後ですが、今から更に「なんだこいつ」と思われるような裏夢のUP準備始めます〜。
東山彰良『愛が噛みつく悪い星』
今回は東山さんの5作目!

愛が噛みつく悪い星 愛が噛みつく悪い星
東山 彰良 (2006/05/20)
光文社
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事の始まりはヤクの運び屋をやっている『プロザック漬けの喧嘩の達人』ハービーと、『禁治産者レベルの阿呆』トイトイが仕出かしたヘマが切っ掛けだった。
『異常に口が達者な卑怯者』智也はそんな二人にウンザリしつつも、何故か離れられない腐れ縁。そこに『元いじめられっこで今もいじめられっこのオマワリ』柴尾が加わり、更に「謎のパラノイア」や、「ストーカー女」が絡み合って4人の運命は負い目負い目へと転落し続ける……。


めっちゃ笑えたー。本当に可笑しかったー!! これまでの東山さんのCOOLな世界とはまた違って、今回は直球な笑いを全面に押し出した作品です。
ストーリーは章ごとに視点者を変えてくる一人称スタイル。智也、ハービー、柴尾(そして謎のパラノイア)がそれぞれ交代で物語を進行していってくれます。
しかしメインキャラの一人である「トイトイ」の視点で語られる章がないのは、やっぱ彼がモノローグさえ覚束ないアホだからなんでしょーか(笑)

とにかく登場人物一人一人がサイコー。何ていうか、やはり類は友を呼ぶというべきか、変なのばっか良く集まった! ハッキリいってどーしょーもない奴ら、個人的には出来れば一生関わりたくないのばっか(笑)
そんな奴らの、傍から見れば気がオカシクなっても仕方がないほどの、悲惨で報われない日常。それでも暗く陰鬱にならないのは、彼らが底抜けにタフだから。

幼い頃のトラウマからオカマと言われるとブチ切れて『一瞬だけ』強くなる智也がサイコーに可笑しかった。あと、ほんの数行だけど「ワイルドサイドを歩け」FANには嬉しい描写がありました。IZZY〜!!

勿論ただ笑えるだけじゃありません。物語の底辺に漂うペーソス、ちりばめられたワイズクラック。ラストなんかも、ちょっとグッとくる。ベートーベンのCDって、そうか、そーだったのか。その辺ハッキリ書かないのが東山さんらしい憎い演出です。結局ハービーは智也に救われ、智也もハービーに救われるのね。腐れ縁は世界を回りながらも続く!

そんな訳で『愛が噛みつく悪い星』、サイコーに面白かったです。これで東山さん作品は、『ラム&コーク』が手に入るまでは一段落。『ネウロ』の小説はどーしよーかな。それを読むにはやっぱ原作のコミックから読破しないとだよね。某君によれば凄い面白いらしいけど……今、何巻まで出てるんだ? えっ、11巻!? ううーん……と、とりあえず保留かな(汗)

さて、本ばっか読んでないでいい加減サイトの小説も書けよってな話ですが、2〜3日中に久々にポルノでも上げようかな、なーんて思ってます。裏夢、お問い合わせやリクが多いんでね。望まれるのはありがたい事です。ストックがフェイ受けしかないから、おそらくフェイ受けになります。upした際にはまたどうぞ宜しく〜。



東山彰良『さようなら、ギャングランド』
こんばんわ〜。またまたレビューですいません。今日は東山さんの4作目の感想です。

さようなら、ギャングランド ~「このミス大賞」シリーズ~ さようなら、ギャングランド ~「このミス大賞」シリーズ~
東山 彰良 (2005/08/25)
宝島社
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モータウンに巣食うストリートギャング達。その二大勢力ともいえる『ブリッツ』と『ヒーツ』のボスが、Blackout(大停電)の夜に殺された。殺しの濡れ衣を着せられた主人公ハル(『ヒーツ』の売人)と、真犯人シド(『ブリッツ』のポン引き)の潰し合いの戦争が始まる──。



ううーんっ、カッコイイ!! 東山さん、凄いっ。作品を重ねる毎にCOOL度が増していくなぁ!
日本が日本じゃないみたい。物語に描かれている情景は正にアメリカのモーターシティ、犯罪率ナンバー1の王者デトロイト。頭の中で勝手にSNOOP DOGGY DOGが鳴っている(ここはやっぱEMINEMなんでしょうが、何と無くこの人の方がワルって感じなの)
前作『ワイルドサイドを歩け』より断然『8mile』な雰囲気ですよ、これは。

内容はぶっちゃければ「ただのギャングの抗争」なんだけど、BLACKOUT(停電)がスパイスに。また疾走感はこれまで読んだ作品の中でも抜群です。
銃やナイフは勿論のこと、道路を鉄条網で封鎖するわ、硫酸の入った瓶を投げつけるわ……そんないかれたギャングどもの本気の殺し合い。
私の好きな漫画家、田中宏を小説化したような世界です。そうか、ヤンキー小説なんだな、これはきっと。ラストはさわやか。今までの東山さんの作品の中で一番さわやかじゃないだろうか。

あ、もちろんユーモアも忘れちゃなりません。「サダ」が娼婦の尻に落書きをするという下りには笑えました。『VISAカードOK』って……(笑)
またいい味を出していると言えば「シド」。全ての元凶であり女から見るとマジ最低野郎ではあるのですが、何か憎めないんだよなぁ。どこか淡々としてクールな「ハル」よりも人間味があるっていうのかな。前作で言えば「イジー」に当たるキャラですね。

犯罪や暴力を讃美する訳じゃ無いけれど、やっぱりWILD&COOLには憧れる。ただの脆弱さを、繊細さや優しさにすり替えて慰め合ってるような偽善的ストーリーよりも、クライムノベルの方が読んでてよっぽどスカッとする。大体、強さと優しさは同居するけど、弱さと優しさは同居しないぜっ。だって自分に余裕のない奴が人に優しくなんて出来る訳ないもーんだ! だから多少ラフでもやっぱりタフな男がCOOL!!
そんな私の意見に多少なりとも同意する方、東山彰良を是非ドーゾ。いい男イッパイ♪ お勧めします。

今は5作目の『愛が噛みつく悪い星』を読み進めてます。おおっ、またこれは何か今までとは違う感じで! しかもちょっと嬉しい発見が!!
ああ、3作目の『ラム&コーク』早く手に入んないかな。7月に出る予定の新作も。これだけ楽しめる作家に会えて本当に嬉しいです。何かもう、本当にLOVE!!

東山彰良『ワイルド・サイドを歩け』
今日は東山さんの二作目!

ワイルド・サイドを歩け ワイルド・サイドを歩け
東山 彰良 (2006/06)
宝島社
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相浦理一は進学校の高校3年、同性愛者で男娼。ある晩、彼は客として取った台湾人の男に首を絞められ殺されかける。しかし理一は逆に相手を半死の状態に陥れ、ついでに男の私物を奪う。その中には百歩蛇と呼ばれる台湾製ドラッグ84錠と、一丁の違法銃が……。



今回の主人公はゲイな男子高校生ですか。といっても、勿論BL的な萌えは期待してはいけません(笑)
読後の感想を一言で言うと「もう皆、本当にタフなんだから〜」って感じかな。一作目に負けず劣らずノリの良いクライムノベル。面白かったです!

内容は帯に「高校生男娼×ストリートギャング×零細暴力団」とありますが、正にその通り。前回の『逃亡作法』では新種のマリファナが闘争の種でしたが、今回は『百歩蛇』という錠剤タイプのドラッグ。そう、悪党どもが金の成る木と崇めるのは、いつだって悪いオクスリなのです。

とはいえ、このストーリーに壊れたジャンキーは出てこない。でもジャンキーでもない奴らが、こーやって平然と殺し合いを展開していくというのが逆に凄い。
正に獣の世界。そこでは下手な良識や良心は自らの命を縮めるだけ。そんな修羅の世界でありながらも、登場人物たちはクールなままとち狂ったりしない。

いやもう「修羅」って言葉さえ、何か浮いてしまう。特に対立するギャングや零細ヤクザの井島組、恒常的にワルイそいつらには、もう「悪」とかいう概念すら無いに等しい。
自分たちが生き残るために、冷静にただ淡々と罪悪感や葛藤もないまま暴力を行使する。それでもラストは決して「破滅」ではない。まあ、破滅的な状況には変わりありませんが(笑)

今作は前作に比べ、全体的に軽快さが薄れノワール色が濃くなったかな。またデビュー作の時に気になった主語の欠落や難解な比喩が影を潜め、文章的にグッと読みやすくなりました。ストーリーも追いやすくなった。
そのぶん展開が読みやすくなったなぁ、なんて思ったりもしましたが……ラストにもう一幕、ちゃんとありましたねー! この最後の一撃が満足度の差です。

さて次は4作目にあたる『さようならギャングランド』に取り掛かります。3作目の『ラム&コーク』は取り寄せに時間かかってて、まだ手に入ってません(T T)
今月にまた新刊あるらしいし、あと4冊は東山ワールドを堪能出来ます。わーい♪

東山彰良『逃亡作法 TURD ON THE RUN』
「このミス大賞」シリーズ読書感想文の第三弾です。

逃亡作法 TURD ON THE RUN 宝島社文庫 逃亡作法 TURD ON THE RUN 宝島社文庫
東山 彰良 (2004/03/16)
宝島社
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始まりの舞台は「人権保護団体のおかげで死刑制度が廃止された」近未来の日本、『キャンプ9』と呼ばれる九州にある刑務所。そこで「復讐に燃えるパパ」たちが引き起こしたテロを切っ掛けに、李燕(リ イェン)こと小燕(ツバメ)は、仲間と共に「完全なシステムの刑務所」から脱獄し……。

「まっとうに生きてねぇつもりなんてねぇもん。おれが普通に生きるのを、社会が許してくれねぇだけの話じゃん」



おおっ、これはもしかして見つけた?! 何がって、今後の要CHECK作家ですよ! めちゃオモシロイっ! 無茶苦茶でアンモラルなアウトローの世界。私の大好きな世界です。

文体、ストーリー、登場人物の台詞回し……とにかくその全てが私好み、カッコイイ。作者自身が台湾出身のせいもあってか、随所に混じる中国語スラングがこれまたCOOL。
これは描写やプロットがどーのとか関係なく、全編を通して狂気が帯電しているような世界観を楽しむべき。もちろんストーリーもちゃんと面白いし、文章もいいですよ! 短文主体のリズミカルで切れのある、私の好きなタイプです。 

物語は起承転結というよりも、序破急といった感じですね。
まずは序でツバメ、ミユキ、モモの3人の軽快な会話を中心に、物語の背景やこれから主軸となる人物を紹介していく。
それから「追われるもの」となった彼らが、逃げてばかりもいられないとアクションを起こす動きの多い中盤。
そして最後、まさに急といった感じ。とにかく展開に次ぐ展開。敵が味方に、味方が敵にと、まったく先の読めない状態で、多少忙しすぎるほどに話が進んでいく。

またツバメの行く手に所々立塞がる「カイザー」こと飯島好孝にも注目したいです。動機や人間性の観点からすれば、例えば他のピカレスク小説だったら、こっちが主人公になりそう。

全体的な雰囲気は垣根涼介に近いかな? でも垣根さんの世界よりもドライかな。垣根さんの人物には皆「ゆるぎない信念」があるけど、東山さんの人物はそこまで熱くなく、もっと刹那的──つまり、その場しのぎ的。あとがきにも系統作家として名前が出ていた馳星周と、垣根涼介を足して2で割った感じ、なんて言ったら怒られるかな(汗)

少しだけ気になったのは、主語の欠落が多く、たまに誰の動作なのか分かりにくい部分があった事。その割には不必要な部分で変にフックが多かったり。
でもそんなのは小説を読む上で重箱の隅をつつくようなモノ、物語を楽しむ上では全くどうでもいい訳で……。
とにかく一度手に取ってみても、損はないでしょう。もっともっと売れていい作者だと思うなぁ。
ただし真面目でモラリストな方にはあまりお勧めしません。エロ、グロ、お下劣。割となんでも楽しめる方は是非ドーゾ。

私はこの『逃亡作法』読了後、この作者のその他の著書を即ネット検索し、そして即買いしました。そんな訳で暫く「このミス」シリーズは置いといて、東山さんの他の著書を貪り楽しみたいと思います。ちなみに東山さんジャンプで連載中の『ネウロ』の小説書いてるのね、ビックリ!(今更?)
浅倉卓弥『四日間の奇跡』
今日は前回の「このケータイはXXで」に次いで、「このミス大賞」シリーズ第二弾です。

四日間の奇蹟 四日間の奇蹟
浅倉 卓弥 (2004/01)
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ある事件が切っ掛けで指を失ったピアニスト、如月敬輔。そして脳に障害を持つ少女、楠本千織。千織は自分が聞いたピアノ曲を、自らの演奏で寸分違わず再現するという特殊な才能を持っていた。二人はボランティアで、国内の様々な施設でピアノの演奏会を行っていた。
あるとき二人が訪れた脳障害者のリハビリ施設で、千織が事故に巻き込まれ……。

この本は2005年に「恋愛ファンタジー」と銘打って映画化されています。映画は見ていないのですが、小説だけ読むと恋愛ものというより哲学的/宗教的な意味合いを持つ純文学といった感じかな。だってこの本のテーマは「恋愛」では無く「死」でしょう。また私には敬輔と真理子の間に流れていたのは、恋愛というより友情に近いものに映りましたし……。

ストーリーは良く出来ていると思います。最後の50Pは各所のレビューで言われている通り、存分に泣かせて頂きました。悔しいけど、いい話だ〜。そしてラストの敬輔の「月光」の場面、描写がものすごいなぁ。花村萬月の『ブルース』に通じるものがある。正に文芸、素直に感心。また終わり方も希望があってとても良い。千織が元気(?)になって良かった!

ただ少しだけ言わせて貰えば、本格的な物語が始まるまでが長過ぎでは?
かといって、それまでが退屈という訳でもなく、初めは「ああ、これはこういう話なのか」と思って読んでいましたが。

でも、だからかな? 『奇跡』が起こってから少しの間は読んでて違和感を感じました。何か急に違うお話が始まっちゃったよーな……ちぐはぐ感? 私的にはもう少し前半部分をサラリと流して、後半の真理子の心情の変化をもっとゆっくりと書いて欲しかった。

またこの作品が東野圭吾のとある作品と被ってるというのは有名な話ですが、確かにネタは一緒ですね。でもテーマやシチュエーションが違うから、私自身はさほど気になりませんでした。



さて! 次は東山彰良『逃亡作法 TURD ON THE RUN』に取りかかりたいと思っています。実はかなり楽しみだったり。以前、書店で新刊本を見かけてからずっと読みたい作者だったので。

設定が私好みなのよね〜。何たって帯の文句が『完璧なシステムの刑務所VS悪党ども』ですから! また私は本編を読む前に「文末の解説」を先に読むという嫌な癖があるのですが、その解説を読んだだけで、もうワクワクしちゃってます!(結局、そーゆーのが好きなんだよね)
船戸与一『砂のクロニクル』
今日は以前少し紹介した本を、新たにレビューしてみようと思います。仕事が押してて本も読めてないもので。スイマセン。

砂のクロニクル〈上〉 砂のクロニクル〈上〉
船戸 与一 (1994/12)
新潮社
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舞台はパーレヴィ政権崩壊後のイラン。独立国家を求める少数山岳民族クルドの戦いを焦点に繰り広げられる冒険小説。革命防衛軍の兵士たち、そして武器の密輪を生業とする謎の日本人ハジと、志半ばで不具者となったもう一人のハジ。そのそれぞれの事情と生き様が交差する。



まず一言感想を言わせてもらうと、読み終わった後に私まで燃え尽きたという感じでしょうか。本編が始まった時からページを捲る手が止められない。次の展開がどうなるのか、とにかく「心配」でならない。
そして最後にそれまで別個に流れていたストーリーが、「クルド蜂起」によって一挙に収束していく様は見事であるとしか言えません。

この小説には様々な事情を背負う沢山の人物が出てきますが、その誰の生き方も切なく、やるせない。小説という形で俯瞰したその世界の人物たちは、あまりにも一つの事にひた向きで、皆が不器用に見えてしまう。
また登場人物たちが、そのひた向きさ故に徐々に破滅に向かう様は、私が好む暗黒小説にも近いものがあり一種の快感を覚えました(これは私だけの特殊な傾向でしょうが/汗)

読了後は深い余韻が残りました。それは登場人物たちの生はそこで終わったとしても、歴史はこれからも続いていくという時間的広がりを感じさせるからでしょう。
歴史というのは勝者の記録であり、正義も勝者が振りかざす一権利に過ぎない。いわばそのどちらも結局は殺戮の証明であると再認識しました。
だからといって今の歴史が「悪」かといえばそうではなく、ただやはり何もかも善か悪かの二元論では片付けられないのだと確認したって所かな。

また今後、私が中東に目を向ける時は「クルド」の名を何気なく意識してしまう事でしょう。そしてそれは今までの私には無かった思いであり、貴重なものであると思うのです。小説の役目の一つが「問題提起」であるならば、この本は十分にそれを果たしてくれたと思います。

最後になりますが、もちろんエンターティナー性も抜群。難しい話は抜きにしても、本当にワクワクする冒険小説です。ご一読あれ!!

ところで、個人的には船戸与一のBEST1は『猛き箱船』だったりします。『砂のクロニクル』とはまたちょっと違うけど、それもまたいつか紹介したいです。
NEWアクセGET!
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今日、カスタムで石入れ頼んでおいたクロムハーツのペンダントが届いた。わーい、嬉しいな♪ まあ旦那に言わせればこれで大枚5万もはたく奴は大バカらしいけど(汗)

いいや、君は分かっていないんだ! シルバーアクセ、特にクロムハーツを買うという事は「芸術品」を買うのと同意義なんだって事が!!!!!
わはは、なんちゃって〜。いや、半分本気です。うん、シルバーアクセは芸術品。この気持ち、きっと獄寺君なら分かってくれる(笑)

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見て下さい。もう、もう、チェーン通しの装飾部分とか、すんごいCOOLじゃないですか?!
クロムハーツってシンプルなデザインのものでも、やっぱ手にすると他のものより重厚感があるんだよね。

そんな訳でシルバー大好きなんですが、持ってるのはスカルだクロスだといったゴツイデザインのものが多い。だから今回はスーツとかブラウスでもあまり違和感のないタイプが欲しかったのです。

でも正直これ買う時に、最後までロードキャメロットのド派手なデザインの奴と悩んでたんだけど。しかもこれが手に届くまで、やっぱあっちが良かったか〜なんて思ってもいたんだけど(笑)
でも今は大満足♪♪ 早速、明日仕事で出掛ける時につけていこーっと♪

吉田秋生『蝉時雨のやむ頃』
今日は漫画の感想!

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
吉田 秋生 (2007/04/26)
小学館
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舞台は海の街、鎌倉。そこで暮らす「さち」「佳乃」「チカ」3姉妹の元に届いた家出した父親の訃報。それがキッカケで3人は腹違いの妹「すず」と出会い──。
それぞれに個性溢れる、そしてちょっぴり事情のある4姉妹のお話。

良い。素直にカンドーしました。私の枯れ果てた涙腺でさえ、これでもかという程に揺さぶってくれます。また心理描写が細やかで、主人公たちの感情に唐突さや不自然さといったものを感じさせない。だから自然に感情移入が出来るのかな?

私は「キレイゴトだけの直球ストレート」には、感動より先に虫酸が走る。でも吉田秋生さんのように「人の汚い部分も認めた緩やかな変化球」には涙が出る。『感動ストーリー』なんて言葉が陳腐に思えるほど、深い味わいのあるお話です。

また4姉妹というと、何となく『若草物語』を思い出させますが、これから鎌倉を舞台にした現代版『若草物語』になっていくんでしょうか。続きが楽しみです。

ところで最近のTVドラマ、マンガを原作にしたモノがやたら多いですが、どれもノリが同じに見えて少し食傷ぎみだったりします。どうせドラマ化するんだったら、こーゆー作品をお願いしたいと切に願ったり……。



で、実は吉田秋生は少女漫画家の中で私の一番のお気に入りだったりします。というか他の人は、ほとんど読んで来なかった。小・中学校時代はジャンプ&マガジンに夢中だったし、高校では青年誌ばっか読んでまして。そうなると、もう少女漫画には入れません。

でもそんな中、友達の読んでた漫画雑誌で「YASHA」を知って、それから「BANANA FISH」を読んで……ハマりました。「何これーっ、少女漫画ってこんなのあったの?!」ってなもんですよ。今でも「BANANA FISH」は私の中で少女漫画BEST1です。

そういえば私が書いた二次小説のヒロインにアッシュというのがいるんですが、以前、それについて某ゲームのキャラから取ったのかと言うmsgを頂きました。
違うんです。「BANANA FISH」です。って、もう随分前の話になりますがね(汗)
上甲宣之『そのケータイはXXで』
今日も読書感想文。最近、小説書けてなくって……スイマセン(汗)


宝島社文庫「そのケータイはXX(エクスクロス)で」 宝島社文庫「そのケータイはXX(エクスクロス)で」
上甲 宣之 (2004/05/27)
宝島社
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女子大生の「しより」と「愛子」。舞台は2人が「温泉旅行」のために訪れた世間と隔絶した山村。そしてその村に昔から残る『残酷な風習』──村人たちはその生け贄にしよりを選ぶ。現代に蘇る魔女狩りの如く、「しより」「愛子」と村人たちとの決死の追走劇がSTARTする!


こうしてあらすじを書くと定石話ですが、それに「ケータイ」が絡んでくると、物語は一気に現代風サスペンスホラーに?! エンターティナー性のあるとても面白い作品だと思います。

とにかく「ありえねー!」と叫びたくなるほど無茶苦茶&ご都合主義な展開。それは第二章あたりで更に加速! でも、おかげでこの物語に対して「ふっきれた」というか、それとも漸く作者のノリについて行けるようになったのか、話を素直に楽しめるようになりました。
ラストも凄い。しより、気持ちは分かる。私も「それはねーだろ!」と叫びたくなりましたから(笑)
これは「んなバカな」と笑いつつ、ノリで一気に読んでしまいたい作品です。

あと確かに擬音語がやたら多く、好き嫌いのある文章かもしれない。でも私はそんな悪くないと思った。というか、この作品にはあっている文体だと思います。
それに私は小説にとって、文章力は十分条件ではあっても、必要条件では無いと思っています。いくら教科書みたいに綺麗な文でも、話に勢いがないのはつまらない。特にエンターティナー小説ではね。

個人的には今後も応援したい作家です。二足のワラジで頑張ってらっしゃるようだし。ホテル勤務しながらの執筆活動なんて、大変だと思うぞー!!
 




んで、文章の話が出たので、ついでに最近思うこと。
今は「活字の世界」にも様々なツールがある訳で、根本的な個人の好み以外にも、本向きな文章、ネット向きな文章、はたまたケータイ向けな文章と、それぞれ違う気がしています。

私自身も自分の書いた文を、PCの画面上と、ケータイの小さな画面で読み比べてみると、何となく印象が違って見えます。PC画面だと遠回しな比喩や、動詞の多い文とか、ちょっとクドイ文章もさほど気にならなかったりするのですが、ケータイの場合ひどく気になったりします。

だから最近は小説のUPの際に、ケータイで最終CHECKしながら「クドイなー」と思う箇所を削除しまくってます。それをやってなかった初期の頃に比べると、近頃のは文章が少しだけスマートになったような気がする、というのは自己満足なんだろーけど(汗)

逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』
こんばんわ。今日はさっそくbook reviewです。興味のある方はどうぞお付き合い下さい。


百舌の叫ぶ夜 百舌の叫ぶ夜
逢坂 剛 (1990/07)
集英社
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keyword:記憶を失ったテロリスト

この世界に自分が知る人間は一人もいない。しかし記憶を失ったとしても、彼の抱えたそれまでの因縁が消え去る訳ではなく──。

「おれはそんなに何度も、人殺しをしているのか」



1ページたりとも退屈させないとは、後書きに書かれた船戸与一氏のお言葉。
内容は正にその通り。緻密に練られたプロット、展開に次ぐ展開。全編に張りつめた緊張とそれを突き破るアクションの連続が、読む手を休めません。

また第4章の終わりで、それまで描いていた「百舌の姿」が180度コロリと変わる瞬間などは、本読みならではの醍醐味じゃないでしょうか。
あれは正に活字のマジック。映像化してしまうと、きっとあれほどの快感は無いね。

そしてラスト。様々に枝分かれしていた伏流が、最後にドッと合流する瞬間。室井の動機も単なる親の情で終わらせる事なく、きちんと生臭い私欲を含んでる辺りが良かったです。
余韻の残る結末が、続編への期待を高まらせます。「百舌」……あそこからどうやって蘇るんだ?!

ただ時制が頻繁に前後するのは、読みにくいと思う人もいるかも。でも、そんなもの気にならない程オモシロイけど。まあ、気になる方は、逢坂さん自身が書いた後書きを読む前にCHECK!!





ところで──。
これまで私は、書かれてから時間のたったミステリーって少し敬遠している部分がありました。ミステリーには「犯罪」が付きもので、犯罪ってのは社会の変化にいち早く対応し、複雑化&進化していくものだからです。

だからあまり古いと、ストーリーの緊迫感よりも昔の刑事ドラマの再放送見てるようなノスタルジーを先に感じちゃって。それこそ半世紀も経って古典になってるようなものなら「そういう時代のお話」って思えるから、割と平気なんですがね。

でも最近思った。その犯行手口が古かろうと新しかろうと、結局そこに書かれる人間は何も変わってないんだよな。それに本当に面白い小説って、古臭さを感じさせない。10年たっても20年たっても売れてる本てのは、やっぱ面白いんだな〜。

HIRO君、またお勧めあったら教えてね♪ 他の皆様も何かありましたら是非!
今後の未定な予定。
最近、知った。ブログにAmazonの商品をリンクして紹介出来ると!(携帯のお客さんからは見れないのかな?)
そんな技があるなら、読んだ本のレビューをやらない手は無い! 実は近々ブックレビューブログでも開設しようと目論んでたから、ラッキーでした。

が、当サイトのお客さまには興味の範囲外かもしれませんので、本のレビューがたまったら別ブログに移すか、サイトの日記は日記でまた別に設けるか考えます。
でも「別に構わないけどぉ〜」って心の広い方が多ければ、このまま行きます。

後、予告ですが、いずれリボーンもやります(言っちまった!)
夏以降になると思いますが、いま少しずつ小説書いて……いや考えています。初めは別館を作ろうとも思ったのですが、それもシンドいのでこっちで一緒にやります。
今、手掛けてるものを考えると、そっちはそれほど一気に沢山も書けないので(汗)
それに同じ二次創作だし、べ、別に良いよね?

私的にはオリジでも何でも、自分から出たモン(何か汚い/笑)は同じ所に置いてあってもいいかなって思ってるので……。
あまりにもグチャグチャになったら、考えます。初心者な者でスイマセン(←これっていつまで言ってられんのかなー/笑)
7月ですか〜。



今日は仕事で出掛けたついでに、街中のデカイ本屋に寄りました。そこで半分衝動買いに近い形で8冊GET。欲しかったのは、上甲宣之『そのケータイはXXで』だけだった筈なのですが(汗)
だって夏のミステリーフェアだかなんだかで、他にも「このミス大賞作品」がズラリと面置きになっててさ〜。思わず「じゃあ全部読んで見るか!」ってなるじゃん!

しかも武田ティエンの『沈むさかな』と、深町秋生の『果てしなき渇き』は既に読んだ事のある作品だった。アイタタ! でもいいや、もう一度読んでみよう。「このミス大賞」作品に溺れてみたい7月ですから(?)
で、話は戻りまして、上甲宣之『そのケータイはXXで』。ホラー要素のあるミステリーという事で少し苦手っぽいのですが、映画の前に読んでみようかなと。映画化って言葉に弱いのよね。

映画化といえば、垣根涼介さんの『ヒートアイランド』。初めはこの夏公開だと聞いていたけど、秋になった模様。公式HPを見ると、ちょっと原作とイメージが、ちょっと、ちょーっとだけ違うかなって(汗)
以下、愚痴ぎみなので要注意……。

てゆーか、原作にないヒロイン設定とか勝手に作らないでくれないかな。原作は男しか出てこない硬派な話で、それが良いんだけどな。チープな恋愛エピソードとか余計なもん入れてないだろうな。一気に冷めるぜ、そーゆーのやられるとおお!!(いや、夢小説なんか書いてる人間が、それをいっちゃあなりませんよ/笑)
原作FANとしては少し怖いので、色んな所で原作派のコメント見てから、映画見るかどうか決めようと思います。

そういえば『ワイルド・ソウル』も映画化するんだよね。どうなるんかな。小説は本当に素晴らしいし制作費もかけてるらしいから、凄く良いものになる筈と期待しています!!

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