活字中毒な日記、また現在進行中の小説(二次創作)を一部公開。
東山彰良『さようなら、ギャングランド』
こんばんわ〜。またまたレビューですいません。今日は東山さんの4作目の感想です。

さようなら、ギャングランド ~「このミス大賞」シリーズ~ さようなら、ギャングランド ~「このミス大賞」シリーズ~
東山 彰良 (2005/08/25)
宝島社
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モータウンに巣食うストリートギャング達。その二大勢力ともいえる『ブリッツ』と『ヒーツ』のボスが、Blackout(大停電)の夜に殺された。殺しの濡れ衣を着せられた主人公ハル(『ヒーツ』の売人)と、真犯人シド(『ブリッツ』のポン引き)の潰し合いの戦争が始まる──。



ううーんっ、カッコイイ!! 東山さん、凄いっ。作品を重ねる毎にCOOL度が増していくなぁ!
日本が日本じゃないみたい。物語に描かれている情景は正にアメリカのモーターシティ、犯罪率ナンバー1の王者デトロイト。頭の中で勝手にSNOOP DOGGY DOGが鳴っている(ここはやっぱEMINEMなんでしょうが、何と無くこの人の方がワルって感じなの)
前作『ワイルドサイドを歩け』より断然『8mile』な雰囲気ですよ、これは。

内容はぶっちゃければ「ただのギャングの抗争」なんだけど、BLACKOUT(停電)がスパイスに。また疾走感はこれまで読んだ作品の中でも抜群です。
銃やナイフは勿論のこと、道路を鉄条網で封鎖するわ、硫酸の入った瓶を投げつけるわ……そんないかれたギャングどもの本気の殺し合い。
私の好きな漫画家、田中宏を小説化したような世界です。そうか、ヤンキー小説なんだな、これはきっと。ラストはさわやか。今までの東山さんの作品の中で一番さわやかじゃないだろうか。

あ、もちろんユーモアも忘れちゃなりません。「サダ」が娼婦の尻に落書きをするという下りには笑えました。『VISAカードOK』って……(笑)
またいい味を出していると言えば「シド」。全ての元凶であり女から見るとマジ最低野郎ではあるのですが、何か憎めないんだよなぁ。どこか淡々としてクールな「ハル」よりも人間味があるっていうのかな。前作で言えば「イジー」に当たるキャラですね。

犯罪や暴力を讃美する訳じゃ無いけれど、やっぱりWILD&COOLには憧れる。ただの脆弱さを、繊細さや優しさにすり替えて慰め合ってるような偽善的ストーリーよりも、クライムノベルの方が読んでてよっぽどスカッとする。大体、強さと優しさは同居するけど、弱さと優しさは同居しないぜっ。だって自分に余裕のない奴が人に優しくなんて出来る訳ないもーんだ! だから多少ラフでもやっぱりタフな男がCOOL!!
そんな私の意見に多少なりとも同意する方、東山彰良を是非ドーゾ。いい男イッパイ♪ お勧めします。

今は5作目の『愛が噛みつく悪い星』を読み進めてます。おおっ、またこれは何か今までとは違う感じで! しかもちょっと嬉しい発見が!!
ああ、3作目の『ラム&コーク』早く手に入んないかな。7月に出る予定の新作も。これだけ楽しめる作家に会えて本当に嬉しいです。何かもう、本当にLOVE!!


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