![]() | 宝島社文庫「ビッグボーナス」 ハセベ バクシンオー (2005/02/14) 宝島社 この商品の詳細を見る |
この方も「このミス」シリーズ作家です。前回の深町氏の作品と比べるとこれまた軽妙。どちらかというと東山彰良さん系の軽ノワール「笑える小悪党小説」です。
内容は「パチスロ攻略法を扱う悪徳業者VS小物ヤクザ」。
ううーん、たまらなく好きですねぇ。こういう設定。主人公の変態ぶりがまず素敵。白石のおバカさ加減も素敵。
というか、いつも思うけど、帯と内容がイマイチ合ってないよ宝島社文庫さん……。
前半は悪徳業者の舞台裏を軽妙に描き、後半はこれまた一気にシリアス・アクション路線に。正直その差に多少愕然としつつも、馳星周ばりの短文と勢いで一気に読ませます。
ラストはいきなりスーパーマン登場じゃないけど、ややご都合主義な結末ではあった。でもそれを克服する一つ一つの場面、エピソードの面白さがあります。
だってどんなにアッと驚く結末であろうと、そこに至るまでの話が面白くないと駄目でしょ。
この作品にはあります。洒脱な会話、ノリのいい文体、テンポの良い展開、そして笑いが。私は笑いました。ときにニヤリと、ときに大笑いを。そして直ぐにこの著者の二作目を買いました。
テーマがパチスロやギャンブルとやや読者を選ぶ所がありますが、「このミス」シリーズの作者の中では東山さんに次いで気に入ったかもしれない。
ところで「このミス」というのは、宝島社から毎年度末に出てる「このミステリーがすごい」という本が主催している小説大賞です。知らない方もいるかもしれないので、悪しからず。
他にも「この漫画がすごい」とか「この携帯小説がすごい」とか、色々出してます。このシリーズは読みものとしても、なかなか面白いですよ〜。
さーて、ハセベ氏の二冊目に取りかかるかな♪



