活字中毒な日記、また現在進行中の小説(二次創作)を一部公開。
カール・ハイアセンのすすめ。
ここ2、3年はご無沙汰してた作家ですが、最近になって未読の著作を二冊ほど購入。『ロックンロール・ウィドー』と『復讐はお好き』の2冊。久々のハイアセンでしたが、やっぱり面白かった。そんな訳で二冊まとめてご紹介♪


ロックンロール・ウイドー (文春文庫) ロックンロール・ウイドー (文春文庫)
カール ハイアセン (2004/12)
文藝春秋
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まずは『ロックンロール・ウィドー』から。主人公は新聞社に勤めるジャック・タガーという中年男。そこで死亡記事欄を担当していた彼が、かつて一世を風靡したロック歌手ジミー・ストマの死に興味を持った事から話が始まる──。

この作品は主人公の一人称視点で物語が進められていきますが、それが見事にストーリーを面白くしています。皮肉屋でユーモアたっぷりのジャックの語りがとにかく最高に可笑しい。
ジャックが天敵としていた年下の女上司エマとの微笑ましい恋愛や、ジミーの悪妻クリオと彼女を取り巻く面々とのやり取りも見所。特にお気に入りなのは「冷凍トカゲ」のエピソード、ホント爆笑です!



復讐はお好き? (文春文庫 ハ 24-2) 復讐はお好き? (文春文庫 ハ 24-2)
カール・ハイアセン (2007/06)
文藝春秋
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次に『復讐はお好き?』──こちらの主人公はジョーイ・ペローネという女性で、結婚記念日の旅行中にろくでなしの夫に大型客船から海に突き落とされ、殺されかけた悲劇のヒロイン。しかし元水泳選手だった彼女の逞しさは悲劇のヒロインになる事を拒み、夜の暗い海から生還。そして逆に夫への仕返しを目論む。

ハイアセンの小説の登場人物たちはいつもどこかぶっ飛んでる奴らばかりなのですが、この小説も典型的。ヘビを飼ってる敏腕刑事や、道ばたの交通事故を悼んで立てられた十字架を集めるボディガードなどなど。
またジョーイのパートナーとなるミックも、世捨て人ながら中々のユーモアの持ち主。ミックがジョーイの夫チャズに、ジェリー・ルイスの物真似で脅迫電話をかけるシーンが大好き。



カール・ハイアセンを一言で言うと、正にアメリカン・コメディといった感じ。個性的な登場人物に、息もつかせぬジョークとユーモア。ミステリー要素は多分に含みながらも、眉間に皺を寄せて読む類いの本で無いことは確か。

またハイアセンのキャラクターが魅力的なのは、ただオモシロオカシイというだけでなく、彼等が逆境に置いてもユーモアを忘れずにいる所じゃないかなと思うのです。自分の身の危険さえも冗談のネタに出来てしまうようなタフさってやっぱ爽快。

未読の方は是非チャレンジしてみて下さい。直球の笑いと、魅力的なキャラクターがたっぷり。元気を貰えること請け合いです。

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