「お前の悩みの種ってのはあいつか? でも見たところ、まだほんの子供じゃないか」
クロロは俺の家の裏で──この曇空の下、日光浴だか何だか知らないが──瓦礫の上で寝そべっている奴を見ていった。
「身也は小せえが、子供じゃねえよ」──俺はいった。
「あいつの目を見りゃ分かる。ガキがあんな目をしていやがるかってんだ。それにそんな事あいつが聞いたら、きっと噛み付いてくるぞ」
だがクロロは楽しげだ。
「かなりのジャジャ馬って訳か?」
「ジャジャ馬どころじゃねえ、狂犬だよ」
「名前は?」
「聞いても答えねえんだよ」
「そうか、なら俺が聞いてくる」
奴はそういうと、何の躊躇いもない足取りでツカツカとそいつの元に歩み寄った。俺はその場で腕組みをすると、クロロが奴をどう扱うか興味深く見ていた。
クロロが奴にどうかされる心配は全く無かった。クロロは別格だ。俺より少しばかり若いが、その力は認めるしかない。何せあのウボォーギンやノブナガでさえ、一目置いている存在なんだから。
俺が見守っていると、クロロは奴の頭越しに二言三言声をかけ、意外にも奴はそれに素直に答えているようだった。奴は起き上がった。それから二人は並んで歩き、俺の方に近付いてきた。
クロロが俺にいった。
「散歩でもしながら、フェイタンと少し話をしてくる」
「フェイタン?」
「彼の名だよ」
「あ、ああ……」
(何だよ。クロロには瞬殺かよ)
俺は二人を見送りながら内心で吐き捨てた。予想外のすんなりした展開にも拍子抜けだったし、クロロの後を大人しく付いていく奴の後ろ姿にも何となくしゃくだった。だがすんなりした展開だと思ってたのは、俺だけだった。
もう何でもいいから書かなくちゃ!と、いま短編、書いてます。日記の題名はそのタイトル名。珍しくタイトルから決まった。ここに小説載せるのも久々なので、ちょっと長目にUPしてみました。
夢は置いといて、フツーに旅団の妄想過去話です。久々にフィンクス視点で書いてみてるんだ。テーマはフィンとフェイの友情(!)だからね。もちろんクロロも絡める予定ですが。ああ、久々の妄想だ。楽しいわぁ〜。
長編も今週中にはUPします。ホリデーシーズンが近付き、ようやく仕事が落ち着いてきたので。まあ仕事はしようと思えば、実際いくらでもあるんだけどさ。
義父の不調を理由に年内はちょっと少なめに承けました。12月はサイト運営を、気合い入れ直してがんばります!


