![]() | ダブルアップ ハセベ バクシンオー (2007/06) 宝島社 この商品の詳細を見る |
新宿や渋谷の歓楽街で「ゲーム喫茶」を営む早瀬。そこに突然現れた悪徳警官──かつての幼なじみが、1キロものシャブを持ち込んできた。その後、早瀬の経営する店が立て続けに強盗に襲われた。更に3年前の火事の真相が絡んできて……?
ハセベ氏の2作目です。1作目も悪くはありませんでしたが、内容、テーマ共々2作目の方が断然アツイですね。COOLです。かなり食い付いて読ませていただきました。
相変わらず軽妙さと深刻さが混ざりあった雰囲気ですが、今回は前半部分からしっかり伏線を入れているせいか、前作ほど展開の落差は感じませんでした。
また思わず吹き出してしまうような台詞も健在。楽しすぎる。これは洒脱というか、もう芸人のネタだね!
そしてラストの早瀬、VS仁のシーン。かっこいいなぁ。早瀬シャブ喰っちゃってるけど、2丁拳銃なんて渋いじゃないか。また古木がいい。正体が明かされた辺りから、すごく良いキャラになりました。
本音を言えば、あと100P書いて欲しかった。もう少し真里子との関係を掘り下げて欲しかった。クライマックスまでもう一波乱あっても良かった。そうすればラストの対決を、もっと運命的な物に感じられた筈。あと、黒幕が前作と被り気味なのも少し残念。
しかし前作の白石といい、今回の”チビ地蔵”近藤といい、愛嬌のあるキャラが憂き目に合うのもこの作者のパターンなのかな。それだったら少し切ない。
ハセベ氏、3作目も出してますね。そしてまたギャンブル絡みなのね。しかも解説を読んでみると登場人物が東って、デビュー作の続編かな? ちょっと気になるけど、とりあえず今は積読過多なので保留です(汗)
話は変わりますが、9/19に新潮社より垣根涼介さんの待望の新刊が出ます。
タイトルは『借金取りの王子』で、これは山本周五郎賞を受賞した『君たちに明日はない』の続編です。
とにかく主人公の頑張りが良い。自己憐憫に喝。恋愛も仕事も全力投球。いつものクライム・ミステリーじゃないけど、とても爽快で面白いです。おすすめです♪



