![]() | ピアノ・ソナタ (創元推理文庫) S.J. ローザン (1998/12) 東京創元社 この商品の詳細を見る |
警備会社を営むボビー。その会社に勤める彼の甥が、深夜警備の勤務中に何者かに殺された。警察はそれを地元のギャングによるただの無差別殺人として片付けようとした。しかしそれでは納得のいかないボビーは、かつての「教え子」ビルに事件の真相を探るようにと依頼する。
少し間が明きましたが「リディア&ビル」シリーズ第二弾の感想です。このシリーズはリディアとビルが巻ごとに主役を交代するのが特色で、今回はビルの視点でストーリーが進められていきます。それにより『チャイナ・タウン』では語られなかったビルの暗い過去、繊細な一面が明らかに!
老人福祉と孤児救済。死に行く人間と未来のない子供たち。国や州は一体どちらに金をかけるべきなのか? ううん、ここでもやはり問題は二元論か。そんな訳で話のテーマは難しく、決して明るいものではありません。それでもラストにはどことなく明るい希望があります。
そして最後にビルがチェイクンに語る言葉──「全部明るみに出せば、あなたの良心はすっきりするかもしれないが、それ以外の人間の役に立つとは思えない」。そう、それこれが真理って奴でしょう。
この世の中には正直が人を殺す事もあるし、嘘が人を救う事もある。良心に従うという事は確かに美徳かもしれないけど、場合によってはエゴにしかならない時もある。うーん、難しい。
最後に。今回の話でビルの魅力が増したのはいうまでもありませんが、それ以上に魅力を増したのはリディアでした! ビルから見たリディアは、彼女自身が認識しているよりも大人で思慮深い女性に映っているようです。最後にお得意のテコンドーもお披露目。かっこいいです!
そして! 次の3作目はまたリディアが主役ですね。残りのシリーズ4冊、注文済みです。ワクワクして本が届くのを待っております^^
PS:以下私信です。
Kさま、何とかレビュー復帰させました。遅くなってスイマセン↓ メールいつでもお待ちしてます。本の話、大歓迎です。また色々と教えて下さい。



