活字中毒な日記、また現在進行中の小説(二次創作)を一部公開。
二歳児の心の独白って、どんなんだろう。

それでも何となく、クラウドの気持ちは分かる。今はただ、奈落にでも突き落とされた気分なのだろう。フェイタンに対して怒りを覚えてはいても、だからといってどうする事も出来ない。
そしてフェイタンは、どこか諦念を感じさせるクラウドの態度に、その男の過去を僅かながら垣間見た気がした。
このような事など、これが初めてではないのか。それとも『貴様あそこで何をしていやがった』と、相手の胸倉を掴んで喚く若さでもないのか。
もし自分が逆の立場ならばどうしただろう──フェイタンはふと思った。
(自分だったらおそらく何も考えずに、瞬時に相手の男を殺している)
フェイタンはマスクの下で口元を緩めた。
(それは若さというよりも、ただ単に破滅的なだけだな)

以上『職業兇手』#20より。これであと残り6話+epiとなりました。#21〜#26はラストまでの内容を練りつつ、じっくり仕上げて行こうと思ってます。この先の展開、このままいくか変えるかどうしよう……。

そういえば藤沢周、現行の文庫本で手に入るものは全部読了。14冊だったかな? 後は単行本で出ているものに手を出すかどうか、悩み中。ハードカバーは高いからなぁ。でも文庫より「本」って感じがして好きだけど。

ところでその藤沢周の最後に読んだ『紫の領域』の文庫本の後書きに、ウィトゲンシュタインの話があって凄く納得した。後書きで「おお」と思ったのは久しぶりかも。ウィトゲンシュタインだなんて、大学の頃の講義で聞いた以来だし、未だに、いや一生理解は出来そうにもありませんけど(笑)

しかし言語表現の限界は世界の限界かぁ……。確かに世界ってのは、自分の目を通して自分の脳で理解しているだけの広がりしか持ち得ない。物理的にはもちろんそうでは無いんだけど、それは脳みそで考える人間という枠にある限りどうしようもない事で……分かんねぇ事は分かんねぇのよね。

そうなるとやっぱ世界と繋がる手段として、言葉の表現力って大事だよなぁと思う。もちろんそれは言葉だけでなく音楽とか、絵とか、色んなツールがあるのだろうけど。思いどおりに行かなくて、それを上手く伝える言葉も無く泣き叫ぶ息子を見てると、ああ、今彼は世界と繋がるために葛藤してんだなと思うよ(笑)

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