こんばんわ。今日はさっそくbook reviewです。興味のある方はどうぞお付き合い下さい。
keyword:記憶を失ったテロリスト
この世界に自分が知る人間は一人もいない。しかし記憶を失ったとしても、彼の抱えたそれまでの因縁が消え去る訳ではなく──。
「おれはそんなに何度も、人殺しをしているのか」
1ページたりとも退屈させないとは、後書きに書かれた船戸与一氏のお言葉。
内容は正にその通り。緻密に練られたプロット、展開に次ぐ展開。全編に張りつめた緊張とそれを突き破るアクションの連続が、読む手を休めません。
また第4章の終わりで、それまで描いていた「百舌の姿」が180度コロリと変わる瞬間などは、本読みならではの醍醐味じゃないでしょうか。
あれは正に活字のマジック。映像化してしまうと、きっとあれほどの快感は無いね。
そしてラスト。様々に枝分かれしていた伏流が、最後にドッと合流する瞬間。室井の動機も単なる親の情で終わらせる事なく、きちんと生臭い私欲を含んでる辺りが良かったです。
余韻の残る結末が、続編への期待を高まらせます。「百舌」……あそこからどうやって蘇るんだ?!
ただ時制が頻繁に前後するのは、読みにくいと思う人もいるかも。でも、そんなもの気にならない程オモシロイけど。まあ、気になる方は、逢坂さん自身が書いた後書きを読む前にCHECK!!
ところで──。
これまで私は、書かれてから時間のたったミステリーって少し敬遠している部分がありました。ミステリーには「犯罪」が付きもので、犯罪ってのは社会の変化にいち早く対応し、複雑化&進化していくものだからです。
だからあまり古いと、ストーリーの緊迫感よりも昔の刑事ドラマの再放送見てるようなノスタルジーを先に感じちゃって。それこそ半世紀も経って古典になってるようなものなら「そういう時代のお話」って思えるから、割と平気なんですがね。
でも最近思った。その犯行手口が古かろうと新しかろうと、結局そこに書かれる人間は何も変わってないんだよな。それに本当に面白い小説って、古臭さを感じさせない。10年たっても20年たっても売れてる本てのは、やっぱ面白いんだな〜。
HIRO君、またお勧めあったら教えてね♪ 他の皆様も何かありましたら是非!
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keyword:記憶を失ったテロリスト
この世界に自分が知る人間は一人もいない。しかし記憶を失ったとしても、彼の抱えたそれまでの因縁が消え去る訳ではなく──。
「おれはそんなに何度も、人殺しをしているのか」
1ページたりとも退屈させないとは、後書きに書かれた船戸与一氏のお言葉。
内容は正にその通り。緻密に練られたプロット、展開に次ぐ展開。全編に張りつめた緊張とそれを突き破るアクションの連続が、読む手を休めません。
また第4章の終わりで、それまで描いていた「百舌の姿」が180度コロリと変わる瞬間などは、本読みならではの醍醐味じゃないでしょうか。
あれは正に活字のマジック。映像化してしまうと、きっとあれほどの快感は無いね。
そしてラスト。様々に枝分かれしていた伏流が、最後にドッと合流する瞬間。室井の動機も単なる親の情で終わらせる事なく、きちんと生臭い私欲を含んでる辺りが良かったです。
余韻の残る結末が、続編への期待を高まらせます。「百舌」……あそこからどうやって蘇るんだ?!
ただ時制が頻繁に前後するのは、読みにくいと思う人もいるかも。でも、そんなもの気にならない程オモシロイけど。まあ、気になる方は、逢坂さん自身が書いた後書きを読む前にCHECK!!
ところで──。
これまで私は、書かれてから時間のたったミステリーって少し敬遠している部分がありました。ミステリーには「犯罪」が付きもので、犯罪ってのは社会の変化にいち早く対応し、複雑化&進化していくものだからです。
だからあまり古いと、ストーリーの緊迫感よりも昔の刑事ドラマの再放送見てるようなノスタルジーを先に感じちゃって。それこそ半世紀も経って古典になってるようなものなら「そういう時代のお話」って思えるから、割と平気なんですがね。
でも最近思った。その犯行手口が古かろうと新しかろうと、結局そこに書かれる人間は何も変わってないんだよな。それに本当に面白い小説って、古臭さを感じさせない。10年たっても20年たっても売れてる本てのは、やっぱ面白いんだな〜。
HIRO君、またお勧めあったら教えてね♪ 他の皆様も何かありましたら是非!
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新発田藩家老、溝口半兵衛は藩の歴史の編纂を終わった後、藩務のかたわらこれまでに様々な働きをしてきた家臣たちの家々の小史を纏め上げた世臣譜19巻10冊を残したそうです。乙川さんはこの記録に基づき家老半兵衛を含め7人の武士の生き様を8話に仕立て上げた作品です。普
2007/09/28(金) 05:35:43 | ふうかのブログ



